短歌



僕のこと忘れないでと今さらのプレゼントかなサフラン咲く

さがしてもいないよ僕は 君のむねの中にいるよどこにいっても

秋の花ばかりそなえてたいくつね明日かえよう鮮やかな色に

あなたしか出来ないことを止めさせた後のあなたに死が待ちていき

真夜中を干されたままのシャツたちと自ら落ちるハイビスカスと

一升の酒を水だと呑み干さむとせし夜の君を止められざりき

この秋をにわかに弱りし母の爪 明かりの下に切り揃えやる

願いごと幾つ叶いし桜が池の「願い地蔵」よ我に微笑む


庭木々のイルミネーション目印に降りて来よ君!星蹴散らして

君のあと追いゆく如く息絶えし猫の亡骸花に埋めぬ

君がわれに遺して逝きし猫のミイ日に日に痩せて死んでしまえり

退院の日を迎えたる今日の母君の誕生日と重なりて秋

あなたにも背広似合うねまた少し好きになりそう今日のわたくし

死化粧夫にほどこす人の手の傍えに座してただ目守るのみ

みずからの夢叶うなく逝きし君笑みを浮かべて眠れる如し

薔薇の香を誰の匂わすこの車両今朝も漂う眼を閉じていて

足元に及ぶ今宵の月明かり斯かる明るさに癒されており

亡き夫に重ねて君を見てしまうふとした仕草ふとした語り

来む春に人ら唄うか君の歌「さくら」を聴けり誰より早く

君の唄ギターの音色懐かしき若き日の我を想い出さしむ

暗がりに帰り来て日々灯をともす君亡きことに少しく慣れて

あたたかきあなたの胸に抱かれて夜々を眠りき幼なのごとく

死ぬときはお前の傍と常言いきわれの帰りを待たず逝きにし

苦しまず逝きしと思う君の顔誰に笑むともやさしその顔

君は今燃え盛る炉の中に居る我はみ骨を待つ他はなく

君と共に我も焼かれてしまいたきこののちひとりの夜を恐るる

背を向けて君が夜毎に書いていし日記を読めば又涙出ず


今まで読んで下さりまことに有難う御座いました。長い間有難う御座いました。
みなさまのあたたかいお言葉まで消してしまい申し訳ありません。












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